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オフショア決済代行会社としての、事業免許(ライセンス)の主な審査項目を挙げます。
・法人登記
・オーナーシップ
・経営陣の経験と資格
・顧客プロファイリング
・取引履歴の管理
・システムの信頼性
・サイバーセキュリティ
・データ保護
・監視、異常検知
・AML(資金洗浄防止)策
・教育、トレーニングプログラム
・内部統制体制
・リスク管理体制
通常のクロスボーダー決済も、ハイリスク決済も項目は基本的に同じですが、後者のほうが、顧客プロファイリングおよび異常な取引と不審な活動を検知する仕組みをより細かくかつ厳しく求められます。
審査をスムーズに進めるには、金融当局の求める要件を一つ一つ文字通りに満たす必要があります。
こうだからいけるだろうと勝手に解釈して進めるのは危険です。
例えば、現地に資格を持つシステム責任者を一人置くことを求められているのに、IT経験のある創業者自身が遠隔から管理できるし、言われたら出張すればいいと考えてはいけません。
判断に迷うものは、事前に審査員に確認してもらい、認められることで相手にもメリットがあることを示すべきです。
事業免許(ライセンス)の申請から取得まで、短くても4ヶ月はかかります。事前準備も必要ですので、最低半年は見ておきましょう。
次回は、取引銀行まわりのことについて説明します。
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